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訪問診療に必要な診療科②

  • eternalclinic
  • 6月21日
  • 読了時間: 6分

更新日:6月25日




 みなさんこんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。本当に閲覧数3桁にも満たないので、見てくださっている方には感謝しかありません。

さて、前回訪問診療を行う医師にとって絶対学ばなくてはならない科を2つ紹介しました。それは


①精神科 


②皮膚科(→今回)


②皮膚科 

これも精神科と同様に必須な診療科です。皮脂欠乏性湿疹、疥癬、白癬、悪性腫瘍、褥瘡など患者数は非常に多い分野で数だけなら内科と同数と言っても過言ではありません。皮膚科系の外用薬をもらっていない訪問診療を受けている患者さんはいないのではないかと思うぐらいなんです。そのため、皮膚疾患があったら『皮膚科受診してください』は”風邪を引いたら呼吸器内科にかかってください”と言っているぐらい『えっ!?先生診てくれないんですか?』というありふれた疾患です。皮膚科に受診してくださいよりもさらにたちが悪いのは勉強もせず適当に診断し、外用薬を処方する訪問診療医です。皮疹を診ればステロイド外用どころかなぜかステロイド外用薬と保湿剤のミックス軟膏、褥瘡を診ればイソジン系外用剤の一辺倒というのがありふれています。まぁ私もミックス軟膏を静岡で訪問診療をやっている皮膚科医の院長から教わり使いまくっていましたので偉そうに言えませんが(泣)


私の転機についてお話させていただくと、数年前まで5年以上勤めた愛知県のクリニックがありました。そこは患者数も多く1診療所で3000人を超えているところで、勿論皮膚疾患の患者さんも山のようにおりました。そのときに勤務していた皮膚科医が私の皮膚科の師匠ともいえる先生で皮膚科専門医S先生でした。訪問診療の皮膚科医を100人以上みましたが、この先生は別格でした。皮膚疾患の恐ろしいところは一般の方でも治っているかの結果が一目瞭然ということです。たとえば慢性心不全で症状が乏しい場合は適切な内服薬調整で症状や悪化を抑えていても分からないことは多いです。なので皮膚疾患の治療結果はごまかしがきかないという本当にシビアな世界だと思いました。皮膚科専門医S先生はその中で難治性の褥瘡などを目に見える形で治療していくのを目の当たりにしました。また訪問診療をやる上で一番処置方法を教えたいのは月数回しか来ない医師ではなく回数の多い、介護者や看護師さんだと常々感じておられそういう方たちに向けてのホームページを作成されています。是非下のリンクからアクセスして一度ご覧になってください。私も携帯にブックマークしており困ったら何度も確認しています汗。


リンク先(一応皮膚科専門医S先生の許可取ってリンクを貼らせていただいています(笑))

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私の皮膚科専門医S先生から最初に学んだことはユーパスタ軟膏(イソジンシュガー)とゲーベンクリーム(スルファチジアジン銀)との違いでした。今でも鮮明に覚えています。80歳の女性で仙骨部に褥瘡があり、訪問診療で診察をすると褥瘡部から滲出液が大量に出ていました。これはいけないと思い、皮膚科専門医S先生の指示はどうなっているんだ、ユーパスタで滲出液を吸わないとと勝手に指示を変更したらすぐにお叱りを受けまし

た。『あの滲出液は感染などではなくゲーベンクリームによる壊死組織への化学的融解だから大丈夫です。逆に先生はユーパスタでカピカぴにしたいのですか?植物が砂漠で育たないように組織も湿潤環境が大事です。だからこのままにしてください』と言われ、完全には納得できないながら診ていると、2ヵ月後完全に上皮化して治癒していました。


また痒みが強い人に前述のステロイドと保湿剤のミックス軟膏を処方したら、これも『ミックスするとお互いの良さが半減するから意味がないことと時間が経てば分離しミックスの比もめちゃくちゃになる』と言われまたもや目から鱗が落ちました。今でもクリームと軟膏など基材の違うものを混ぜようとするのをよく見ます。皮膚疾患において基本外用薬を混ぜるのあまり良くないようで、例えば、足の股のところが痒いからステロイド薬とタムシ用の白癬菌用のラミシール(テルビナフィン)などの抗真菌薬を混ぜるとかステロイド外用でもやたらとゲンタシン含有のリンデロンVG軟膏を使用するなど。皮膚科専門医S先生は皮膚科医になったとき、指導医からリンデロンVGを使うやつは”ヤブ医者”だとまで言われたそうです。


私を知る患者さんや医療関係者はおなじみ(笑)の恋愛話例えシリーズで言うと、1人の好きな相手にアプローチしてふられた(1つの外用薬を塗って効果がない)なら次の相手にアプローチする(別の外用薬に変える)のは問題ないが、最初から同時に2人にアプローチいわゆる二股(2つの違う作用の外用薬をミックスする)のはよくないということです。

くだらない例えと思われた方、大丈夫です。自分が一番理解してますから(泣)


そこから5年、皮膚科専門医S先生の後ろ盾があったので、私は皮膚科コンサルトせずできる限り自分でやってどんどん皮膚疾患に向き合っていきました。数々の失敗も皮膚科専門医S先生がフォローしてくれたおかげでもあり、病院などでしっかりやられている皮膚科医の先生には及びませんがなんちゃって皮膚科医の先生よりは扱えるようになりました。今ままでのブログで言った通り、医学は日進月歩で専門家でも鍛錬を怠れば鍛錬をした非専門家に追い抜かれるということです。

簡単に話していますが、私だって相当辛かったですよ。やったことも勉強したこともあまりない皮膚疾患を扱うなんて。患者さんの病気を悪化させるかもしれない訳ですから。でも危害が加わらない範囲で必死に食らいつき、分かんないよといらつきながら様々な本を読み今があります。今でもまだまだですが。でも一つ言えるのは、人に投げることは病院では大事だと思います。すぐ近くに専門家がいるのに素人が手を出して患者さんに害を与えるのはどうかと思うからです。でもたとえ投げたとしても自分の領域じゃないと丸投げでは一生成長しません。専門家の診断や治療を見て、勉強することはできるはずです。分からないと苦しみながらそれでも何回も向き合って、時にはプロの方法を見てマネしてでもプロみたいにうまくいかず投げ出しそうになるけどそれでも投げ出さずに向き合っていく!そうして身につくものではないのでしょうか真の知識や技術は


今まで一般の方には少しとっつきにくい話が多かったので次回は一般の方むけにお話しできるといいなと考えています。

本当に数十人しかいない読んでくれた方本当にありがとうございました。


また今後介護者や看護師さん向けに皮膚疾患の処置方法などの勉強会を皮膚科専門医S先生を招いて行うつもりです。興味のある方は是非参加していただければと思います。開催時案内を希望される方は問い合わせフォームでご連絡ください。


天気や気温変化による体調不良に気をつけてください。ではサラバ油!



Thank you for taking the time out to read blog articles.


The weather and temperature will fluctuate a lot from now on,

so please take care of yourself not to get sick.


  

            See ya!





 
 
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